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ニュース FD委員会の活動 2022年度
【2022.09.22実施 Start-up Sophia】発達・精神障害の診断や傾向のある学生に対して大学教員が求められる対応-障害者差別解消法の改正(合理的配慮の義務化)を受けて-
タイトル:発達・精神障害の診断や傾向のある学生に対して大学教員が求められる対応-障害者差別解消法の改正(合理的配慮の義務化)を受けて-
日 時:9月 22日(木) 11時00分~12時30分
場 所:Zoom による開催
講 師:佐々木 銀河氏(筑波大学人間系 准教授)
共 催:ウエルネスセンター
参 加 者:73 名(教員:41 名、職員:32 名)
内 容:
当講演会の目的は、増加傾向にある配慮を要する学生への対応について、配慮の考え方や心得を踏まえ、オンライン授業も含めた最新の動向と実際の対応例をご紹介いただき、更にはウエルネスセンターの役割の周知と共に知見を深める場を提供することにあった。
まず講師より、全国的に障害学生の在籍状況が増加傾向にあること、障害者差別解消法が2016 年に施工され合理的配慮の提供について私立大学も2 年後には法的義務となる旨が伝えられた。合理的配慮の定義としては、大学や教員の過重な負担を避け、教育の本質的基準を損なわずに対応できる措置を検討、判断することであり、そのプロセスが明確である必要性をお話いただいた。その為には本質的基準が重要となり、大学として3 つポリシーを通じて「教育の本質」を、科目においてはシラバスを通じて「授業内容」の可視化がポイントである旨をご説明いただいた。
後半は、オンライン授業が普及したことを踏まえ、配慮を要する学生がどのように適用しているのかオンラインの活用方法等も含め、事例を交えてお話いただいた。更には講師が主導されている筑波大学での配慮に関する取り組みや参考情報としてアクセスできる媒体などもご紹介いただき、多くの情報をご提供いただいた。
そして講師のご講演後、ウエルネスセンター事務長からは本学の支援体制や学生の利用状況、休学する学生の実情、配慮学生支援の考え方に加え、22 年度秋学期より新たに導入される「なんでも相談窓口」の説明があった。
最後の質疑応答では、事前に出席者から承った疑問も含め「配慮を要する学生とそれ以外の学生の権利」や「課題未提出、締切延長などの措置の判断」等に問いに対して講師のご見解をご教示いただいた。
配慮学生支援は教職員ともに関心が高く、実施後のアンケートも大変好評であった。講師からは対応に苦慮されている教員の相談先として、コンサルテーショ
ン機能の強化についてご提案があったが、配慮を要する学生の増加に伴い本学の支援体制の周知と強化が重要であることを認識する場にもなり、今後も知識向上のため継続的に取り上げるべきテーマの一つであると思われる。
当講演会の動画・資料については動画アーカイブに掲載されています。
動画を視聴いただき、視聴後アンケート(https://forms.office.com/r/0bXWngHABU)にご回答いただくことで、FD活動への参加として取り扱います。
※動画アーカイブのページは、学内IPアドレスをお持ちの方のみアクセス可能です。