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Good Practice

情報フルエンシー(情報とネットワーク社会)

萬代 雅希(理工学部情報理工学科 准教授)

受賞のコメント

この度は大変名誉ある賞に選んでいただき光栄に思います.情報フルエンシーは、特定のテーマごとにより進んだ情報技術について学ぶ応用的な科目群です。この講義では情報技術とネットワーク社会との関わりについて扱っています。例年,学年も学科も異なる多彩な学生が履修し、2016年度は6学部17学科の学生が履修しました。情報技術に関する習熟度にもばらつきがあり、陳腐化せず将来に渡って役立つ知識はどんなものか、それをどのような形で学習するのが良いのかを手探りで試行錯誤している状況です。そんな中、今回良いフィードバックをいただけたことで少しほっとするとともに、今後も継続的な授業改善をしていかなくてはという気持ちにもなりました。

この講義はコンピュータルームを用いた演習科目です。TA(Teaching Assistant)の大学院生にサポートしてもらいながら(情報学領域2年のKさんありがとうございました),学生がコンピュータを活用することで、手を動かしながら能動的に学ぶことができるような進め方を目指しています。例えば,インターネットのしくみなどの基本的な知識を学ぶために、コマンドプロンプトを使ってネットワークの情報を確認したり、ウェブサイトについて学ぶために実際にHTMLで簡単なウェブサイトを作成します。また、ネット社会の課題や注意点について学ぶ際には、学生自身が情報を集めて調べ意見交換する課題や、自分の専門と情報社会のかかわりについてプレゼンテーションする課題などを通じて、一人一人が授業に参加して自分で考える作業を取り入れています。特定のテーマを扱うからか、学生の目的意識が明確で、高い意欲を持って授業に臨む学生が多いのも特徴的であり、学生の発表や質問などからこちらが勉強になることも多いと感じます。

最後になりますが、授業をより良くするヒントを与えてくれた過去の受講生やTAの皆さんに感謝いたします。また、折に触れて情報交換させていただいている情報リテラシーやフルエンシー担当の先生方や情報科学教育研究センターの皆様、コンピュータルームを管理して下さる総合メディアセンターの皆様に感謝申し上げます。これを励みに今後もより良い授業となるよう努力いたします。

学生のコメント

  • バランスよく、広く勉強ができたことに加え、学生自身でのリサーチや実際にHPを作成するなど、知識を吸収できる講義が多くあった。今後も自主的に学習を続けていきたいという気持ちになれた。
  • 毎回テーマに沿って授業が進みそのテーマについてはきちんと理解することができていたので今学期を通して情報社会の様々な範囲について理解が深まりこれからの人生に役立てていこうと思います。
  • ホームページの作り方やページの構成要素、ネットワークの種類や利用する上で気を付けるべき点など、ネットワーク社会を生きていく中で重要なことを包括的に学ぶことができる授業であった。

講義概要

インターネットや携帯電話等の情報ネットワークを活用するために必要な基本的な知識の習得を目標とする。さらに、技術的な視点に加えて、情報ネットワークが個人や社会、企業でどのように活用されているか知るとともに、そこに生じる課題等についても考える。必要に応じて演習も行う。

到達目標

インターネットや携帯電話等の情報ネットワークを活用するために必要な基本的な知識の習得を目標とする。

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