2008年度第2回プログラム・FDミニ講演会Vol.1
2008年5月15日開催
イエズス会の教育
FD委員会では、5月15日に、2008年度FDプログラム(計7回)の第2回として、FDミニ講演会Vol.1「イエズス会の教育」を開催しました。企画にあたってはカトリックセンターに協力いただき、初めての試みとして共同での開催となりました。
講師は、カトリック指導担当理事のHollerich外国語学部教授と、FD委員の竹内先生の紹介により増田祐志神学部准教授にお願いし、DVD上映・講話(Hollerich理事)・研究発表(増田准教授)の3部構成で行ないました。
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Hollerichカトリック指導担当理事
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DVDは、時間の都合上、ダイジェストでパート2のみの上映となりましたが、アメリカのセント・ルイス大学制作のもので、イエズス会の教育について様々な分野の教員のインタビューを中心に構成されています。
続く講話で、Hollerich理事は、「イエズス会の精神は、DVDでも述べられていたように "to
help" の姿勢で学生に臨むことが基本であり、イエズス会士やカトリック信者ということに限らず、教員も職員も、学生が幸せになるよう手助けしていかなければならない。それは学生を甘やかすことではない。厳しくすることは期待しているということである。」と語りました。
増田准教授は、8ページに亘るレジュメと様々なスライド(イエズス会関連の絵画、上智大学の歴史的写真など)を準備いただき、
I .ザビエル来日から日本のキリスト教系教育機関の設立の経緯、 II .上智大学設立の経緯から、第一次世界大戦、関東大震災、靖国神社事件そして第二次世界大戦と様々な苦難の時代について、歴史的に順に分かり易く説明しました。最後に、「戦後の食糧難の際、上智大学のイエズス会士に欲しいものを尋ねたところ、その第一の要求は人材であった」という例を引用し、過去、現在、そして未来も、上智大学の教育を担保するものは人材であり、教員、職員、学生、すべてがそれを忘れてはならないとまとめました。
講演会終了後は、和やかな雰囲気の中懇談会が行なわれ、Hollerich理事から提供いただいたワインを片手に参加者が親睦を深めました。
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増田准教授の発表を熱心に
聴く参加者たち
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懇談会で紹介を受ける
新任教員の方々
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カトリックセンターから新任教員の方々に個別に案内をお送りしたこともあり、新任教員8人に参加いただき、懇談会の席では、小山カトリックセンター長からお一人ずつお名前をご紹介しました。また、DVDが英語版(日本語字幕)であったこと、小山カトリックセンター長が日本語の不得手な先生をサポートされたことなどで、なかなかFDの企画に参加いただく機会の少ない外国人教員にとってよい機会となったと思います。
快く講師をお引き受けいただいたHollerich理事及び増田准教授に心から感謝いたします。また、今回、カトリックセンターと共催できたことは、今後、FD活動を学内の様々な学部や部署などと協力して実施していくよいきっかけとなりました。カトリックセンターのご協力にも心から感謝したいと思います。
なお、FD委員会では、2008年度第3回プログラム・FD講演会として、6月4日に「成績評価を考える」を開催いたします。多数のご参加をお待ちしています。
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