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活動学生による授業アンケート
Good Practice 2015年度秋学期
ウエルネスと身体
飯田 祥明(保健体育研究室 講師)
受賞のコメント
この度はGood Practiceへの選出、誠に有難うございます。名誉ある賞をいただき、光栄に感じております。「ウエルネスと身体」は1年次生を主な対象とした必修科目であり、学生自らが選択していないにも関わらず、高い評価を受けることができたことは率直に嬉しいです。
本科目は、身体的な健康だけでなく精神・社会的な部分を含め「いかにして充実した生活を手に入れるか」ということを大きな目標としています。この目標を達成するために様々な実習と講義を展開しましたが、すべてに共通して「何のためにこのアクティビティをやるのかを伝えること」そして「学生が主役となるように導くこと」を重視いたしました。おそらく、この点の徹底が今回の受賞につながったのではないかと考えております。
「ウエルネスと身体」は、保健体育研究室をはじめとする多くの皆様が長い時間を費やし研鑽を繰り返してきた科目であり、積み重ねられてきた創意工夫・試行錯誤なくして今回の受賞はありませんでした。これまでに関係された多くの皆様に御礼を申し上げるとともに、自分の力でより良い授業を構築できるよう努力を重ねていきたいと思います。
学生のコメント
- 自分の身体について実践的に楽しく学ぶ事が出来たため。
- 毎度授業の初めにその日の授業の目的や概要を話してくれて、授業をやることの意味が明確にわかったから
- ただの試合や知識の詰め込みやするだけでなく、周りの人と話し合ってルールを改善、問題を見つける、プレゼンをするなど頭も同時に使いコミュニケーション能力も高めるような授業内容であったため。
- 先生が常に学生の気持ちを汲んで進めてくださり学びやすい環境だったから
- ただ日々の運動やスポーツについて考え実践するだけでなく、食習慣や飲酒などへの問題提起がなされたことや、実習でも座学でもグループワークを重要視し、人と意見を交わすことを重視していたから。
講義概要
この授業では、身体的、精神的、社会的良好さを求める概念である「ウエルネス(全人的健康)」へのアプローチに必要な科学的知識を理解するとともに、他者・外界とのコミュニケーションや自己表現に欠くことのできない媒体である身体に着目し、メディアとしての身体の視点からアナログな身体の営みを探り、他者とともに生きるための「身体の知」の獲得をめざす。現代のデジタルな知識優先の社会環境下で生きる学生にとって、上記視点から自己のライフスタイルと身体を見つめ直すことは、健康で自由な自己表現を求めて生きる人間の原点を問う作業であり、同時に他者との共生への扉を開くことでもある。
到達目標
- 身体的、精神的、社会的に良い状態「ウエルネス(全人的健康)」を獲得するための知識・技術を身につける。
- 他者・外界とのコミュニケーションや自己表現に欠くことのできないメディアである身体に着目し、他者と共に生きるための「身体知」を体得する能力を身につける。
<単元ごとの目標>
① スポーツと身体・身体文化
スポーツの意味や歴史、政治や経済、教育との関係について学び、そのあるべき姿や身体をめぐる思想や文化について考察することにより「人間とは何か」や「人間らしい生き方」について探求する能力を身につける。
② 健康のリテラシー
ウエルネスを獲得する具体的な方法としての「運動」「食事」「休養」「ストレスマネジメント」「ソーシャルサポート」についての科学的知識を学び、巷に広がる言説に惑わされることなく自分自身のライフスタイルを構築し、知識を生きる知恵として実践に活かす能力を身につける。
③ 身体のレッスン
「身体を感じる」と「身体で感じる」ことに挑戦する。鏡に映った身体ばかりを気にするのではなく、鏡には映らない身体にも深く注意を向ける。身体に気づき、「身体をひらく」ことによりあるがままの自己を理解し、心をひらく糸口を見つける。そして、その糸口から外界や他者とのコミュニケーション能力を向上させる。
④ フィットネス
「環境に適応する」という体力の本来の意味に立ち返り、自分自身の身体の状態を測定して客観的データを得るとともに、運動不足によって生じる筋力、持久力、柔軟性の低下を改善するための科学的トレーニング方法を学習し、体験し、自分にあった持続可能な有意義な運動習慣を身につける。