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活動学生による授業アンケート

Good Practice 2016年度春学期

グローバル金融証券市場分析

引間 雅史(全学共通科目 講師)

受賞のコメント

Good Practice Awardに選出いただき、誠に光栄に存じます。今年度より全学共通科目を担当させていただくことになり、様々な学部学科から知識レベルもかなりの幅がある受講生の皆さんに対してどうしたら学修成果をあげることができるか、思い悩みながら進めてきたというのが本当のところです。

講義の進め方としては、グローバル金融証券市場に関わる具体的なテーマを毎回設定し、それに関する様々なデータを通して自分の頭で考え答えを導き出すことに重点を置きました。Excel等を使った金融証券市場データの分析により、メディア情報や直感に頼らず、「テーマ(仮説)設定⇒データ収集⇒分析・検証⇒結論」といったエビデンスベースの物の見方・考え方を身につける一助になることができたとしたら本講座の目標をある程度達成できたと言えるのではないかと考えています。

またクリッカーシステムを活用して前回講義で学修した重要ポイントを設問形式で回答させたことは、学生の理解度の把握に大いに役立った一方、学生の皆さんの復習にも効果的であったと感じています。

金融証券市場を通してグローバルな視野を身につけ、更に掘り下げた学修に向かうインセンティブをできるだけ多くの学生に提供できるよう、引き続き講義内容の工夫に努めたいと思います。

学生のコメント

  • グローバルな観点からの金融の知識を身につけることができた
  • クリッカーを利用して、内容の理解度を確認しながら授業を受けることができた点が非常によかった。
  • テーマに関して示されるデータも常に豊富であった。
  • 非常に内容が濃く、脳内の糖分を全て使い切るような授業だった。
  • マイナス金利の影響など、現代を生きる私たちには必須の知識を学べて良かったです。
  • 授業では扱わないが関係する質問をして深く取り扱っていただいた。
  • グラフなどを使って視覚的にも理解できた。
  • 時事問題などを取り上げていて、理論と組み合わせて説明しており、面白かった。
  • 毎回の講義において刺激をもらえた。
  • 素人にはわかりにくい金融市場について丁寧に教えてくださりとてもためになった。

講義概要

当講義はグローバルな金融経済環境と証券分析について検討していきます。経済指標を使った簡単なマクロ分析のアプローチと為替・債券・株式投資の意思決定のつながりに焦点を当てます。

グローバル金融経済のどのような要因がそれぞれの証券市場の変動にどのように影響を与えているのかについて学習します。例えば為替レートは様々な要因によって変動しますが、その中で支配的な要因は必ずしも一定ではなく、また各要因の相対的重要性は短期・中期。長期で異なります。様々な経済金融指標と為替の関係を探りながら為替市場に対する見方を学習していきます。

同様に株式市場の変動には国内外の景気や金利、企業業績などが複雑に絡み合ってきますが、それぞれの関係性についてデータを用いながら検証していきます。

次に、債券市場を概観し、金利や債券投資についての基本的な考え方を学習します。ここでもグローバル金融経済の見通しをどのように債券投資の意思決定に繋げていくのかを重視します。

到達目標

  1. 証券投資や資産運用の学修と実践は、日頃からグローバルな視野を身につける上でも最適な分野です。ダイナミックに変動するグローバル金融証券市場と向き合うことで幅広い視野を身につけることを目指します。
  2. 証券投資は将来の見通し(構想力)が重要です。世の中(日本および世界)が今後どうなっていくのか、自分の頭で考える習慣を身につけます。
  3. データの見方や分析の仕方を身につけます。限られた情報を鵜呑みにしたり、直感だけに頼ったりせずに客観的にデータを収集し、検証し、結論を導き出すことを学修します。
  4. 個人の資産形成にも自助努力が求められる時代です。自ら適切な金融商品の選択ができるくらいの金融知力を身につけるための基礎ができることを目指します。

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