表彰36科目の中から、代表して以下の科目の担当教員から寄稿をいただきました。
〇表彰科目:法学部開講「選択演習B(行政法)」 〇担当教員:大橋 真由美(法学部 教授)
法学部の大橋と申します。 この度は受賞の機会に恵まれ、大変感謝しております。 今回の受賞は、ゼミの学生に恵まれ、彼らがとても良く評価してくれたことが受賞につながったもので、学生たちのおかげによるところが大きく、このような評価をいただくのは身に余る思いでおります。
私が今回受賞したゼミでの取り組みについて少し紹介させていただきます。
上智大学の法学部を選んで入学される学生の中には、少人数教育に期待して入学してきた子も多いかと思います。
しかしながら、法学部は、他学部と比べて大人数での講義が相対的に多い学部かと思います。そうした中で、「ゼミ」は貴重な少人数教育の機会ですので、学生からの期待に応えるべく、大人数の講義になかなか無いような「学生が自発的に発言できる機会」を多くする仕掛けを設けるよう、心がけております。
たとえば、ゼミでの発言を促すためのポイントは、「学生が発言しやすい環境を作ること」、そのためには、ゼミ生同士で仲良くなり、互いに信頼関係を築くことが大切だと思いまして、ゼミ開始後なるべく早い段階で懇親会を実施しております。さらに、せっかく懇親会を実施しても、参加者が少ないとあまり意味がありませんので、できるだけ多くの学生が参加出来るような工夫を考えています。
1つは、ゼミの後に開催するという時間的な工夫。
そしてもう1つは、参加にあたって学生の負担が重くならないように法学部内の補助制度などをうまく活用するという、金銭的な工夫です。私の専攻である「行政法」は、生活保護や身体障害者手帳など、社会的弱者に関わる仕組みも色々と関わる法律科目です。そのような科目の特性との関係で、ゼミ生の中には、自身が経済的に苦しい状況にあり、将来的には自らが公務員などになって社会的に弱い立場にある方を助けたい、というような志を持って学びに来る学生も少なからずおります。こうすることで、「(あまり負担なく)夕飯を食べられるから来てね」という感じで声を掛けると、みんな気軽に参加してくれ、そうすると、結果としてゼミ生同士で仲良くなります。すると、一気に授業時間中の雰囲気も柔らかくなり、結果としてグループディスカッションなどで積極的な発言が生まれるようになっております。
このように、特別な取り組みというわけではないのですが、学生が楽しみながら学べる環境づくりを心がけて日々の授業に取り組んでおります。
最後とはなりますが、本日はこのような機会をいただき、改めて感謝申し上げます。 誠にありがとうございました。
以上
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活動
〇表彰科目:法学部開講「選択演習B(行政法)」
〇担当教員:大橋 真由美(法学部 教授)
法学部の大橋と申します。
この度は受賞の機会に恵まれ、大変感謝しております。
今回の受賞は、ゼミの学生に恵まれ、彼らがとても良く評価してくれたことが受賞につながったもので、学生たちのおかげによるところが大きく、このような評価をいただくのは身に余る思いでおります。
私が今回受賞したゼミでの取り組みについて少し紹介させていただきます。
上智大学の法学部を選んで入学される学生の中には、少人数教育に期待して入学してきた子も多いかと思います。
しかしながら、法学部は、他学部と比べて大人数での講義が相対的に多い学部かと思います。そうした中で、「ゼミ」は貴重な少人数教育の機会ですので、学生からの期待に応えるべく、大人数の講義になかなか無いような「学生が自発的に発言できる機会」を多くする仕掛けを設けるよう、心がけております。
たとえば、ゼミでの発言を促すためのポイントは、「学生が発言しやすい環境を作ること」、そのためには、ゼミ生同士で仲良くなり、互いに信頼関係を築くことが大切だと思いまして、ゼミ開始後なるべく早い段階で懇親会を実施しております。さらに、せっかく懇親会を実施しても、参加者が少ないとあまり意味がありませんので、できるだけ多くの学生が参加出来るような工夫を考えています。
1つは、ゼミの後に開催するという時間的な工夫。
そしてもう1つは、参加にあたって学生の負担が重くならないように法学部内の補助制度などをうまく活用するという、金銭的な工夫です。私の専攻である「行政法」は、生活保護や身体障害者手帳など、社会的弱者に関わる仕組みも色々と関わる法律科目です。そのような科目の特性との関係で、ゼミ生の中には、自身が経済的に苦しい状況にあり、将来的には自らが公務員などになって社会的に弱い立場にある方を助けたい、というような志を持って学びに来る学生も少なからずおります。こうすることで、「(あまり負担なく)夕飯を食べられるから来てね」という感じで声を掛けると、みんな気軽に参加してくれ、そうすると、結果としてゼミ生同士で仲良くなります。すると、一気に授業時間中の雰囲気も柔らかくなり、結果としてグループディスカッションなどで積極的な発言が生まれるようになっております。
このように、特別な取り組みというわけではないのですが、学生が楽しみながら学べる環境づくりを心がけて日々の授業に取り組んでおります。
最後とはなりますが、本日はこのような機会をいただき、改めて感謝申し上げます。
誠にありがとうございました。