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活動学生による授業アンケート

2025年度春学期大学授業アンケート「学生が選ぶGood Practice」代表者のことば

 表彰36科目の中から、代表して以下の科目の担当教員から寄稿をいただきました。

表彰科目:
言語教育研究センター開講
「ACADEMIC COMMUNICATION 1 (ADVANCED I)」
「ACADEMIC COMMUNICATION 1 (ADVANCED Ⅱ)」
「ACADEMIC COMMUNICATION 1 (ADVANCED I)」
担当教員:
林 菫(言語教育研究センター)

 本日はこのような賞をいただけて、大変光栄に思います。

 まずこのような場所に立つことを可能にしてくれた私の学生たちにお礼を申し上げたいです。「いつも一緒に学んでくれてありがとう」。

 さて、次に私が普段授業で工夫している点を共有いたします。私は主に本学の1年生が受講するAcademic英語の必修授業を担当しています。英語を教えることはもちろんですが、加えて、Content and Language Integrated Learning(CLIL)というアプローチを取り入れ、何らかの内容も一緒に学ぶ、という方法をとっています。私が専門としていないトピックも扱うため、私も学生の目線で新しいことについて学べるのが本当に楽しいです。

 まず授業をつくるときに大事にしている3つの体験があります。それは、「あれれ?体験」「あは体験」「もやもや体験」です。2つ目の「あは体験」は、「ああ、そういうことか!」と学びに気付く瞬間のことです。この「あは体験」を学生にもたらすために大事にしているのが、1つ目の「あれれ?体験」です。「あれれ?体験」とは、「なんだかこれ変だな・どうしてこうなんだろう?」という問いを持ってもらうことです。自分の中にある問いをはっきり認識することによって、のちの「あは体験」の爽快感が大きくなります。最後に、「あは体験」のあとにスッキリして終わるのではなく、考え続けるために大事になるのが「もやもや体験」です。これは、自分とは違う意見を聞いて、もやもやしたり、自分の答えと矛盾する事柄などに触れ、本当にこれで正しいのか、と追究することです。これら3つの体験を学生同士の対話を通じてつくっていきます。

 対話の準備には「ペアデック(Pear Deck)」という、スライドに表示された質問にリアルタイムで学生が回答を打ち込めるツールを使用しています。このツール、とてもおすすめですそして、多様な考えに触れる機会を増やすため、1回の授業で3回以上席替えをします。

 対話を促すことによって、学生たちの意見が私に「もやもや体験」をもたらすときもあります。これが私に動揺と深い喜びをくれます。例えば、陰謀論について取り上げた授業では、「地球は球体ではなく、平らだ。」と言い張る人たちの集会を動画で見せて、「この人たちについてどう思う?」と聞きました。私個人としては、「こんなとんでもない陰謀論を信じるなんて浅はかな人たちだな。」というネガティブな感想を持っていましたが、数人の学生たちの答えに驚かされました。なんと、陰謀論者の集会を見て、「It’s looks fun!」「楽しそう!」と答えたのです。私にはない視点でした。最初は「もやっ」としましたが、確かにその集会は楽しそうで、徐々に私の考えも変化しました。陰謀論にはまる人たちを浅はかな人間だと見なすのではなく、楽しい居場所を求めている私と同じ人間なのだ、という新しい気付きを学生たちが私にくれました。

 「教員が一方的に教えるのではなく、学生たちとともに学ぶ」というのが私の理想とする授業です。そのような場をつくるためにも学生同士の対話はもちろん、教員と学生の対話も大事にしています。このような学びの形をこれからも学生たちと一緒につくり上げたいです。ご清聴ありがとうございました。

以上

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