2009年度新任教員研修会
2009年7月1日開催
2009年度の新任教員研修会は、例年どおり、着任から3か月が過ぎた7月1日に2号館17階国際会議室で開催されました。
FD委員会委員長である矢島学務担当副学長の挨拶などオリエンテーション(プログラム@)のあと、最初の講演(プログラムA)では、千葉大学普遍教育センターの前田早苗教授が、「大学における教育目標の意義」と題して講演を行いました。前田教授は、長年に亘る大学基準協会での勤務経験を踏まえ、「自己点検・評価」及び「認証評価」について、歴史的な経緯、法制度及び社会状況や学生の変化など様々な側面からわかりやすく話を進めました。そして、大学が掲げる目的・目標の具体化のためには、授与する学位にふさわしい能力の明示について少なくとも同じ学部・学科の教員間での緩やかな合意が必要であるとまとめました。
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学長挨拶
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前田先生講演 |
続いての講演(プログラムB)では、東京学芸大学教育学部の岸学教授が、「大学における成績評価の意義」と題して講演を行いました。岸教授は、まず、「評価の方針と方法を説明する」「指導内容と達成基準を説明する」「評価は学習を高めるために実施する」という成績評価に関する3つの論点を挙げ、講演を始めました。そして、東京学芸大学での授業評価結果の分析を交えながら、評価の考え方(目的、時期、評価者、内容、方法)を、順に具体的に説明しました。
休憩をはさんで、二つの講演を踏まえての質疑応答・意見交換(プログラムC)を行いました。休憩時間に参加者から提出された質問(文部行政の指導と大学の現場で起こっている現実との相違や問題点について、相対評価かつ平均点が総合評価(GPA制度)となる場合の学生の授業に対する取組み方について、など)に対し、両教授から丁寧な説明がありました。
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岸先生講演 |
研修会全景 |
第1部の最後に、カトリック指導担当理事のHollerich外国語学部教授による、「カトリック教育の精神〜カトリック大学についての使徒的憲章から〜」と題する講演を行いました(プログラムD)。これは、今年度第3回FDプログラムとして一般教職員にも公開し、全体で約60人の教職員に参加いただきました。(詳細は第3回FDプログラム報告を参照)
第2部は、教職員食堂に会場を移し、懇親会を行いました。学長の挨拶、川西経済学部准教授(FD委員会副委員長)の乾杯のあと、多数参加いただいた役職教員(学部長・研究科委員長・FD委員)と新任教員が和やかに懇談しました。懇親会の半ばでは、新任教員の一人一人から、自己紹介と簡単なコメントをいただき、半日に及ぶ全てのプログラムを終了しました。
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懇親会風景
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今年度の研修会は、過去2回の新任教員研修会の反省を踏まえて、FD委員会のワーキンググループで企画の検討を行い、昨年度に引き続き学外講師を招き、専門家から実質的な講演をいただくプログラムとしました。
プログラム終了後のアンケートでは、講演内容は概ね好評でしたが、プログラムCの質疑応答・意見交換の時間が短くもっと多くの人から意見を聞きたかったとの指摘をいただきました。来年度の実施に向け参考としていきたいと思います。
●2009年度新任教員研修会プログラムへ【PDF 13KB】
●研修会資料をご希望の方は、FD推進担当までご連絡ください。
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