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ニュース FD委員会の活動 2023年度

【2023.09.11実施 Start-up Sophia】発達・精神障害の理解と適切な対応~大学教員のためアプローチ

タイトル:発達・精神障害の理解と適切な対応~大学教員のためアプローチ

日  時:2023年9月11日(月)14:30~16:00

場  所:Zoomによる開催

講  師:佐々木 銀河 氏(筑波大学人間系障害科学域 准教授)

協  力:学生局ウェルネスセンター

参 加 者:77名(教員:33名、職員:44名)

内  容:

当講演会の目的は、増加傾向にある配慮を要する学生への対応について、最新の動向と実際の対応例をご紹介いただき、加えて2024年4月より義務化される「合理的配慮」について知見を深める場を提供することにあった。

当講演会は、「発達障害とは?」「障害者差別解消法の改正と合理的配慮の義務化」「教員として障害のある(かもしれない)学生にできること/してはいけないこと」「学生支援に役立つリソース等の紹介」の4つのトピックに分けて説明された。

まず初めに講師より、「発達障害」と言われるカテゴリーには、大きく分けて3種類があることが説明され、それぞれの特性や苦手とする分野について説明があった。

次に、来年4月より合理的配慮の提供も私立大学の法的義務となることが説明され、合理的配慮の提供義務違反となる例について、筆記試験の際のデジタル機器使用を例に説明された。「合理的配慮」とは「参加の機会を与えるための公平」であり、教職員が勝手に決めるものではなく本人との対話に基づいて行う必要がある。合理的配慮を行うことによって、授業や教育課程として求められる本質を変える必要はなく、本人との対話を通して、現在の教育環境がその人にとってどんなバリアがあるのか/どのようにしてそのバリアを取り除けるか、を考えるのが合理的配慮である、との話もあった。

続いて、授業の受講者に障害を有している/有しているかもしれない学生がいる場合の対応について、学生が苦手とするポイント別に3つの事例と対応方法が示された。同時に、学生が自身の障害を認識している/認識していない場合の教員側の対応方法についても示された。同時にCASTという機関が提唱した「学びのユニバーサルデザイン(UDL)」も紹介された。

最後に、講師が主導されている筑波大学での配慮に関する取り組みや参考情報としてアクセスできる媒体などもご紹介いただき、多くの情報をご提供いただいた。

参加者からは、今後のシラバス作成や業務において非常に参考になった等の声が多く聞かれ、次年度以降も引き続き知識向上のため継続的に取り上げるべきテーマの一つであると感じた。

以上

 


当講演会の動画・資料については動画アーカイブに掲載されています。

動画を視聴いただき、視聴後アンケート(https://forms.office.com/r/0bXWngHABU)にご回答いただくことで、FD活動への参加として取り扱います。

※動画アーカイブのページは、学内IPアドレスをお持ちの方のみアクセス可能です。

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