ニュース FD委員会の活動 2024年度
全学FDセミナー「COILを使うなんて難しい…と思っていませんか?」 実施報告
タイトル:COILを使うなんて難しい…と思っていませんか?
日時:2024年 9月 10日(火)13:00~14:00
場所:Zoomによる開催
講師:吉野 八重 准教授(総合人間科学部看護学科)、梅宮 直樹 教授(グローバル教育センター)、李 ウォンギョン 准教授(グローバル教育センター)
*講演順
参加者:17名(教員:7名、職員:10名)
内容:
当講演会は、2024年5月30日に実施された、「COILなんて関係ない…と思っていませんか?」に続く企画であり、授業において様々なスタイルで活用しているCOILを詳細することを目的としていた。
まず、吉野教授より看護学科におけるCOIL導入事例の紹介が行われた。看護学科では必修・選択科目問わず複数の科目において導入している。2019年より導入を開始しており、様々な国・地域の大学と合計約50回実施をした。グローバルな学びを求めて入学した学生のニーズに対応出来ているほか、卒業後に海外で看護師として働きたいと考えている学生にも有用であるとの報告であった。特に、英語力の差を考慮し、必修科目では通訳を導入し、選択科目では学生の語学力に応じたサポートを行っているものの、語学力の高い学生は「通訳の時間がもったいない」と感じているようだ、との報告もなされた。
続いて梅宮教授より、全学共通科目「国際高等教育論」での取り組みが紹介された。この科目では、学生同士が互いの国や文化、高等教育制度についてプレゼンテーションを行い、意見交換をしているが、より効果的なCOIL実施のため、事前に学生同士が親しくなるための準備時間を設けるなどの工夫をしている、との報告がなされた。
最後に、李准教授より全学共通科目「現代アジア社会の理解」での取り組みが紹介された。この科目では、より効果的な時間活用のため、事前に教員同士の対話を録画したビデオを学生に視聴させる方法を取り入れているとのことであった。また、COIL参加者の中には、その後COIL連携先の大学へ留学をし、COILで知り合った教員の授業を現地で履修する、というケースがあったことも報告された。
講演全体を通じて、COILが学生の国際的な視野を広げ、実践的なスキルを身につけるための有効な手段であることが示されように思う。