ニュース 各部門の活動 2022年度
臨地実習指導スキルの向上にむけた講義とグループワーク―臨地実習のための実習指導計画、実習指導、評価の基本的スキル―
- 主 催:
- 総合人間科学部看護学科
- 講 師:
- 石川 ふみよ(総合人間科学部看護学科 教授)
- 日 時:
- 2022年5月18日
- 実施方法:
- ハイフレックス
- 参加者数:
- 32名
概要
1)講義
講師から、以下の内容に関する講義があった。
臨地実習の一般的な位置づけ/実習指導における一般的な教員の役割/期待される学習成果の設定/実習指導体制づくり/実習指導計画/看護実践場面における教員の行動/効果的な臨床教員の特徴/エンパワメントを助ける質問/臨床実践能力開発のための支援/実習評価
2)グループワーク
4~5名/グループに分かれて、テーマに関するディスカッションを行った。
3)ディスカッション内容発表
各グループから以下のような共有があった。
- 実習指導では学生の状況を把握して、それに合わせた対応が必要である。
- 実習の目標を意識して指導することが大切である。
- 学生もチームの一員として関われるようにするためには、教員と臨地実習指導者の情報共有・役割分担が大切であり、教員から積極的に声掛けをする必要がある。
- 学生の自己理解を促すような問いかけ、質問のスキルが大切である。
- 実習指導では、タイミングを逃さず学生に関わることが必要だが、複数の教員や非常勤の教員が担当していると難しいこともある。
- 実習指導前に非常勤の教員向けに、今回の講義をオンデマンドで見ていただくといいのではないか。
- 学生のつまずきや困難を臨地実習指導者と共有して、役割分担することが必要である。そのとき教員は、どの臨地実習指導者にどういうお願いをするべきか把握する。
- 教員は、実習で学生がやりたいことを大事にしつつ、修正・方向づけをしていくことも役割である。
- 実習指導は、領域によって実習内容も、学生がどのような状況かも異なるので、それを踏まえて行えるとよい。他領域の実習を知る機会があるとよいのではないか。
- 臨地実習指導者、教員、学生とそれぞれの目標がずれることがあり、教員はそれをすり合わせる役割をもつ。
- グループダイナミクスを活用し、実習ではグループとして底上げされるように関わる必要がある。
- 非常勤の教員など、初めて実習指導にあたる教員をサポートする体制づくりも必要。