ニュース 各部門の活動 2024年度
全学FDセミナー「オンデマンド科目セミナー:私の工夫とチャレンジ」 実施報告
タイトル:オンデマンド科目セミナー:私の工夫とチャレンジ
日時:2024年 9月 9日(月)15:00~16:30
場所:Zoomによる開催
講師(ファシリテーター):樋口 匡貴 教授(総合人間科学部心理学科・FD委員会副委員長)
講師(パネラー):新藤 こずえ 教授(総合人間科学部社会福祉学科)、下條 恵子 准教授(文学部英文学科)
参加者:20名(教員:14名、職員:6名)
内容:
当講演会の目的は、新型コロナウイルス感染症を契機として導入され始めたオンデマンド授業について、どのように授業を運営しているか、課題やフィードバック方法はどのようにしているかなどをテーマに3人の教員によるパネルディスカッションを実施し、オンデマンド科目の今後の可能性について検討をすることであった。
最初にファシリテーターである樋口教授より、オンデマンド科目の現状が説明された。
続いて、樋口教授・新藤教授・下條准教授より、それぞれご自身が担当されているオンデマンド科目での取り組みの他、ご自身が感じているメリット・デメリットが報告された。
樋口教授の担当している「社会心理学」ではMoodleのみで完結するオンデマンド授業を実施しており、学生へは前回コメントへのフィードバック・5~10分の導入動画・文書での解説資料の3種を配布しているとのことであった。
新藤教授の担当している「児童家庭福祉論」でもMoodleを活用して授業を進めているとのことであったが、この科目は学科専門科目であるものの、全学部全学科全学年の学生が履修しており、履修者は約1,000人という非常に大人数の科目であり、「1人ひとりの学生に語りかけるつもりで動画を作る」「公正・公平な対応のため最初に決めたことを守る」など、大人数授業ならではの工夫が紹介された。
下條准教授の担当している「Morning English」は、他の2科目と異なり、週2回のうち1回のみをオンデマンド形式で実施しており、AIを活用してリスニング問題を作成している様子が紹介された。
各教員の取り組みについて紹介があった後、参加者から寄せられたオンデマンド授業に対する工夫・悩みなどをもとにパネリスト同士で意見交換がなされ、オンデマンド授業導入にあたって大学全体の制度も検討の必要があるのではないか、との結論となった。