ニュース 各部門の活動 2023年度
外国語学習において一番重要なものは何か?-ベルギーとドイツの外国語学習事情と上級クラスでのプロジェクトの紹介
- 主 催:
- 言語教育研究センター
- 講 師:
- KANEMATSU Nina 氏(言語教育研究センター 講師)
MAILLEUX Coline氏(言語教育研究センター 講師) - 日 時:
- 2023年12月5日(火)17:30~19:00
- 実施方法:
- ハイフレックス
- 参加者数:
- 36名
概要
講演会前半では、Mailleux先生がベルギーの、Kanematsu先生がドイツの学校システムと外国語の学習事情について紹介してくださいました。学校の形態や居住地域によって外国語に触れる機会が大きく異なることや、母国語の運用能力の低下が学力の低下に繋がる状況が懸念されていることなどがわかりました。その後は、ご自身が日本語を学習するきっかけや、学習のモチベーションの保ち方などについてお話してくださいました(Kanematsu先生はアニメの「セーラームーン」、Mailleux先生はお母様と作ったミニチュアの日本庭園が最初の日本との出会いだったそうです。)言語を学び続けるためには、自分から積極的にコミュニケーションを求めて行動すること、その言語を母語とする友人や、その言語を一緒に学ぶ友人の存在が大切だという気づきがあったそうです。
後半では、その気づきを学生に体験させるために春学期に行ったドイツ語とフランス語の上級クラスでの合同プロジェクトの紹介がありました。アンケートの結果、学生の反応は概ね良く、このプロジェクトが学習継続の意欲に繋がったことがわかったそうです。一方、プロジェクトに対するドイツ語・フランス語を母語とする留学生とのコミュニケーションは良好だったが、違う言語を学ぶ日本人学生間のコミュニケーションは困難だったという感想があったことに着目され、円滑なコミュニケーションの障害は言葉ではないことが明らかであることから、次回のプロジェクトではまずは顔を合わせることから始めたいとのことでした。