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ニュース 各部門の活動 2021年度

学科意見交換会

主  催:
総合人間科学部
日  時:
2021年12月15日
実施方法:
オンライン
参加者数:
54名

概要

1.各学科からの報告

【教育学科】

  • オンラインが導入されるようになってからは、従来、教室で学生の皆さんの反応をみながらゼミ運営を考えることができていたのが、大変難しくなり、一人一人の授業に対するニーズにどのように対応できるかが課題。
  • シラバスの事前把握が徹底されていない点が気になった。講義初回にはシラバスに記した内容についてアナウンスはしているものの、学生自身でもシラバスを確認するように指導していきたい。
  • ハイフレックスは配信先と現地の授業の両方で機材準備や注意すべき負担が多く、TA に頼る点が多かった。今後もハイフレックス授業をやる際は、TA の配置が不可欠と考える。

【心理学科】

  • オンデマンド授業でリアクションに個別にコメントを返すと、学生がとても喜んでいた。しかし、受講生が多いために教員としては負担が大変に大きかった。
  • 担当教員の負担が膨大になる可能性があり、作業量、学生へのフィードバックのやり方に工夫が必要であることが議論された。
  • 授業アンケートの対象になった授業の中に、少人数のゼミが含まれていた。小人数科目に対面でアンケートをして悪い結果は書きにくいのではないかと感じられた。
  • 授業がどうあるべきかという点と、学生からの要望は切り離して考えるべきではないか。学生の望む通りの授業運営が望ましいとは言えない。

【社会学科】

  • シラバスの活用状況が芳しくない点が問題となった。
  • 社会調査・実習系の授業で、コロナ禍下特有の対応が求められ、非参与型の観察やオンラインのインタビュー、計量分析への集中など、特殊な状況下においてもっとも適切でかつ学習効果を下げず、新たな技術を使った工夫の試みが報告された。
  • 評価の基準として平均点を用いること、特に学科平均を用いるのは、こうした活動の目的から言って必ずしも適切ではないのではないか。
  • 厳しい授業では、学生の反応が二極化している印象を受ける。評価結果をリニアに見てはいけないのではないか。また、コロナ禍と関係があるが、例年の内容や評判と異なる授業であった場合に、学生の評価が極端に下がる場合があることも分かった。

【社会福祉学科】

  • 授業アンケートを書かせるには、授業時間をかなり割かなければならず、貴重な授業時間を使って行うほど有用なアンケートであるという認識が教員のほうにない。
  • アンケートは記名式なので学生は本当のことを書けないと聞いている。
  • 授業の改善は、個々の教員の重すぎる授業負担の軽減とセットにして考えていくべき。

【看護学科】

  • 学生がシラバス把握の必要性を理解せず、有効に活用されていない可能性がある。
  • 自己学習の成果や前提となる知識を確認する小テストを導入した科目では、前年度より自己学習時間が増加し、〈総合的な授業満足度〉〈到達目標の獲得〉とも得点が高く、学習意欲の向上に有効であった。一方で、負担が大きい等の意見もあり、学生自身が取り組みへの意欲を継続できるような働きかけが必要と言える。
  • 一部の学生がシラバスを自己確認する必要性を理解していない。実習科目では、シラバスとは別に実習要項を作成・配布していることも影響していると考える。今後の取り組 みとして、授業以外のガイダンスや初回授業時に改めてシラバスを自己確認するように働きかけることや、効果的な事前学習に結びつくようなシラバスづくりに取り組んでいく必要があると考える。
2.学部長・学科長からのフィードバック

【教育学科】

  • アンケートシステムそのものや学生へのフィードバックについても話す必要があった。自分たちの授業の話だけになっていたので、反省したい。

【心理学科】

  • 年々、シラバスの文面が具体的で内容も求められるようになっているが、学生は読んでいない。教員の労は多いけれども形骸化している現状に対して、何が学生の役に立っているのか、考えなければならない。

【社会学科】

  • アンケート評価の質問内容について、今後さらに検討する必要がある。
  • 学科の話し合いでは、授業改善に関する話もあったため、他の先生方の取り組みについて知ることができ、意見交換の機会になった。

【社会福祉学科】

  • アンケート以外で、学生の声を掬う方法についても検討の余地がある。学生が名前を書くので、本当のことを書きづらいとか、学生と教員の信頼関係がないとアンケートをしても本心を書くとは限らない。アンケート以外のものも並行して活用した方がよい。

【看護学科】

  • 教員に名前が伝わらないためか、裏の自由記載を書いてくれる学生が多い。要望が書いてあったので対応していきたい。今後、全学統一の形式になり、次年度からアンケートのやり方が変わるので、来年度以降どのような変化があるのだろうかと考えている。

【学部長】

  • 学生たちがシラバスを読んでいないことをどう考えるか。
  • アンケート評価そのもののありかたをどう捉えるか、結果をどう提示するかの問題がある。
  • アンケート結果の内容を反映させ、先生たちが実際に授業改善をしてくださったことはありがたい。
  • 来年度から、教員が学生の課題にどうフィードバックするかをシラバスに書く必要があり、これについて検討していく必要がある。
  • 来年度以降、アンケートの実施方法が変わるので、今後FDの結果を踏まえ継続して考えていきたい。

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