FD委員会概要FD委員会委員長あいさつ
上智大学の学則第3条では、「本学は、教育研究水準の向上を図り、その目的及び社会的使命を達成するため、教育研究活動の状況について自己点検及び評価を実施するものとする。」としたうえで、第3項において、「本学は、教授法や授業運営などの改善や教育活動にかかる知識・技能・能力の獲得又は向上を組織的に支援するためにファカルティ・ディベロップメント活動を実施するものとする。」と定めています。当FD委員会は、このファカルティ・ディベロップメント活動を実施することを主たる任務としています。
その教授法や授業運営については、昨今のコロナ禍において特に大きく注目されることとなりました。Zoomを利用した同時双方向型授業、オンデマンド授業、ハイフレックス授業等々、多くの教員にとっては、コロナがなければ生涯に渡り無関係とも思えた授業方法を即座に実施することが求められました。大きな不安を抱えたまま授業が始まり、教育効果や学生の満足度について半信半疑の状態で試行錯誤を繰り返しつつ新たな方法の模索が今も続いています。
実際にオンラインを活用してみて初めて見えてきたことが数多くあるように思います。例えば、大人数の講義形式から少人数のゼミ利用まで幅広く対応可能な同時双方向型、難解な箇所を自分のペースで繰り返し聴くことにより理解を深めれるオンデマンド型、これまでは考えたこともなかった対面授業ならではの価値や効用等が挙げられるかもしれません。
今後、コロナが終息しても、コロナ前の状態に単純に戻ることはなく、対面とオンラインの効果的な新たな活用方法が必要になってくるでしょう。このように先を見通しにくい状況では教員同士が互いに有益な情報を共有し、改善を継続していくことが益々重要になってくるものと思います。
本学では今年度から新しい質保証体制がスタートしました。これまで以上に教育水準の向上を図り、社会的使命を達成することが強く求められてきます。FD委員会では、よりよいファカルティ・ディベロップメント活動を実施していくべく努力を積み重ねてまいりたいと思いますので、教職員の皆様の一層のご支援、ご協力をどうぞよろしくお願い致します。
2021年4月1日
FD委員会委員長 伊呂原 隆